こんにちは!
旬の食材、匠の食材を扱う
「旬匠(しゅんたく)」の小林です。
私たち「旬匠」は
お米や梅干しなど
日本全国に眠っている
本当に美味しい旬の食材、匠の食材
をご紹介しています。
さて今回の記事では
ウルメイワシの特徴
をご紹介します。
一升餅や、コシヒカリだけでなく
私たち旬匠が自信を持ってお届けしているウルメイワシ。
まずはその特徴について
詳しくみていきたいと思います。
目次
1、ウルメイワシとは?
◆分類:ニシン目ニシン科ウルメイワシ属
◆和名の由来:
マイワシよりも眼が大きく、
脂瞼(しけん)という脂肪膜に覆われている眼が
その死後に潤んだように見えることから。
◆地方名:
・ギト(ギド)、ギトオ(ギドオ)(長崎五島)
鋭く光ることを方言で「ギドギド」といい、
魚体もキラキラと光っているところから。
・メギラ(富山・新潟)
眼がキラキラと光ることから。
・マイワシノムコ(長崎五島)
近縁のマイワシを女魚とみて、その婿という意味から。
・ドコ、ドコオ(ゴコオ)(同上)
フクロウのことを方言で「ドコ」や「ドコオ」といい、
フクロウに似て、眼の大きなことから。
・ダルマイワシ(新潟)
眼が大きく体も丸いことから。
・テッポウ(対馬)
特に大型のものの呼び名。
魚体が丸く長いため銃身に例えて。
・オオメイワシ(熊本)
大きな目のイワシの意味。
・ノドイワシ(青森)
ウルメイワシは青森地方に少なく
能登で獲れたものを買い入れることから
「能登(ノド)イワシ」の意味。
・マナゴイワシ(秋田)
眼が大きいため「眼(マナコ)イワシ」の意味。
その他、
アタマアカ
ウルメ
ガンゾウイワシ
ドオメ
ナキウルメ
ナキナキウルメ
マツワイワシ
ドンボ
など、地方によって様々な呼び名があるようです。
2、ウルメイワシの特徴とは?
◆外見的特徴
・全長30cm程度。
・イワシの中では最も体が大きい。
・体は前後に細長く、断面は背中側がやや膨らんだ卵型。
・下顎が上顎よりもわずかに前に突き出ている。
・体色は背中側が青白色、腹側が銀白色。
・カタクチイワシやマイワシよりも鱗が細かい。
・目立った模様は特にない。
◆生息域
ウルメイワシは世界中の熱帯から
温帯域にかけての海に分布する回遊魚です。
日本では暖流に面した場所に多く生息しており、
春から夏は北上、秋から冬には南下し、
回遊しながら生息しています。
海面付近で群れを作って泳いでおり、
主にプランクトンを捕食しています。
マイワシやカタクチイワシと比べると少し下層を泳ぎます。
◆産卵期と成長
産卵期は海域や個体によっても幅があるようですが
秋頃から初夏辺りにかけてと言われています。
一度の産卵で3000~20000粒ほど産み、
生涯で複数回、産卵します。
産まれた稚魚は
1年で13cm前後まで育って成魚となり、
その後2年で17cm前後まで、
3年で20cm前後くらいまで成長します。
寿命は2年程と言われています。
◆鮮度
ウルメイワシはマイワシ、カタクチイワシと共に
重要な水産資源とされています。
新鮮なものは刺身にすると
おいしいと言われていますが
鮮度が落ちやすいため
産地以外で出回ることはほとんどないようです。
そのため一般的には干物にされることが多く
特に大型のものは高級品と言われています。
また、マイワシ、カタクチイワシと比べて
かなり脂が少なく淡白であることも
干物に向いている理由の一つです。
3、ウルメイワシの産地は?
「2017年度 農林水産関係市町村別統計」によると
ウルメイワシ漁獲量トップ10の市町村は
以下の通りです;
1位:佐世保市(長崎県)11,564t
2位:延岡市(宮崎県)11,147t
3位:長崎市(長崎県)8,387t
4位:南伊勢町(三重県)7,012t
5位:愛南町(愛媛県)4,185t
6位:阿久根市(鹿児島県)3,866t
7位:大月町(高知県)2,902t
8位:天草市(熊本県)2,901t
9位:佐伯市(大分県)2,585t
10位:隠岐の島町(島根県)2,040t
上記のランキングをご覧頂くと
比較的九州地方など
温暖な地域での
漁獲量が多いことが
お分かり頂けるかと思います。
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さて今回は
ウルメイワシの基本的特徴
をご紹介いたしました。
私たち「旬匠」では、
全国的にも珍しい、
ウルメイワシの鮮魚を
皆さまにお届けしていますが、
イワシは鮮度が落ちるのが早いことから
そのほとんどが干物として
出回っています。
市場にはほとんど出回らない
珍しいウルメイワシの鮮魚を
是非味わってみたい!
という方は、
どうぞ下記をご覧くださいね。
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