近江牛は、甘くてコクのある独特の上品な香りがします。口に入れた時にその至福の感を覚えるのは、味や舌触りとともに、この香りが大変重要な働きをしています。
また、松阪牛・神戸牛に比べて肉の繊維や霜降りのきめが細かく、その味わいの最大の特徴は「口の中でとろけるまろやかさ」だと言われ、近江牛の生肉は、常温で脂が溶けてしまうほど柔らかいと表現されます。
厚切りのサーロインをレアで焼いて食べても、お肉が驚くほど柔らかく、全く力をいれなくても噛み切れてしまいます。霜降りのサシは、あっさりしていて脂っぽさを全く感じずに、本当に美味しいお肉とは、まさにこの肉のような香り、味、食感をいうのだと思います。 まさに、牛肉の概念が変わるような美味しさです。
美味しさの決め手は、肥育期間が長い(生体熟成)ということ。
良い個体の和牛は35ヶ月以上40ヶ月くらいまで肥育をして、最も美味しいタイミングで出荷をします。
平均的な和牛の肥育期間は24ヶ月程度と比べると1.5倍近く掛けてゆっくりと生きたまま熟成を進めていきます。
当然、長く肥育すればするほど、飼料代が掛かり、飼育スペースも確保しなければいけません。生産効率で考えると3回出荷できるところを、2回に減らしてまでも美味しい和牛づくりに拘ります。
最近は、精肉にしてから時間を掛けて熟成させる熟成肉が流行っていますが、生きたまま熟成を進める方が、精肉後鮮度が良い状態で美味しいお肉を提供できるのです。
広々とした牧場の中に、1000頭の和牛が肥育されています。
全て未経産の雌牛だけで、去勢牛や経産牛は肥育していません。
1頭づつ囲いで仕切られ、他の牛と接触することもなく伸び伸びと大切に育てられます。敷きわらも頻繁に交換されていて、家畜臭や糞尿臭がほとんどしません。 牛にストレスが無いので、1000頭いる牧場でも驚くほどに静かです。鳴き声もほとんどしません。
愛情を持って育てられていることが随所に見て取れます。
美味しい和牛は、血統、飼育環境といいますが、最後は生産者の愛情と美味しい和牛を生産する意地と拘りなのだろうと感じる、素晴らしい牧場からお肉をお届けいたします。
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